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俳句


凩に 草鞋気にする 仁王かな

凩や 病気自慢の 薬喰ひ

凩や 今日はどの鍋 食べようか

凩や 客待つ車夫の 国なまり

凩に 散り際を知る 木立かな
 

凩の 今宵泣女の 如くかな

凩も 遊びと成せり 童かな

凩の 友を集めて 泣く夜かな

寄席小屋の 外は凩 吹きにけり

凩や 味噌に拘る 麺処

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 今日21日(土)は栄句会の日で、季語は<凩(こがらし)>でした。

 凩とは冬の初めに吹く強い風で、
たちまち木の葉を吹き落とし枯木にしてしまうので、
木嵐と、それが転じて木枯し(こがらし)となったそうです。

 凩とは冬の訪れを告げるもの、寒さが苦手な朔太郎にとって、
これから春まで長い期間、心が半分閉じたような気分にさせます。

 いろいろ、凩に思いを巡らせて句を考えましたが、
門司港レトロに行った時の人力車を思いだし、
凩で客足が途切れた車夫を読もうと考えました。
そこで、一句。

 凩や客待つ車夫の国なまり

 この句が句会で評判がよく、先生にも褒めていただいたので、
今日はとても良い気分で帰って来ました(*^_^*)。

 

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