焚火
俳句 |
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ランドセル 温もってゐる 焚き火かな 手をかざし 次は背中の 焚き火かな 遅き子を 暫し待つ間の 焚き火かな 病みし日を 自慢しながら 焚き火かな 過ぎ去りし 思い出集め 焚き火かな |
子の行きて 老人だけの 焚き火かな 酢の街に 生きて老ひ行く 焚き火かな 落葉焚き 一人火番の 残りけり 文一つ 残して燃やす 焚き火かな ボランティア 老人達の 焚き火かな |
季語について |
俳句にまつわる話 |
<焚き火>をしたのは昔のことで、 今は外でむやみに火を燃やすことができなくなったこともあり、 焚き火らしきことは一切ありません。 そのため私にとっては焚き火は思い出の中だけのものです(^_^;)。 職場に向かう途中にある並木道は 今はイルミネーションで綺麗に生まれ変わっていますが、 この時期になると落葉が激しく道が汚れます。 それを週に一度、70代後半以降の老人のボランティアが 落葉を集めて掃除をしています。 いつか自分もああなるのかと思って見ていますが、 集めた落葉はどこかで燃やしているのでしょうか? 今は集めた落葉は市のゴミ収集車が 回収をしているかもしれません。 でも俳句を作るためには、 ぜひボランティアが終わった後は みんなで落ち葉焚きをして、 持ち寄ったお菓子を食べて、 噂話やいろいろな話題で盛り上がっていてほしいものです(*^_^*)。 老人達の社交の場としての焚き火を想像して句を作りました。 そこで一句。 ボランティア老人達の焚き火かな 病みし日を自慢しながら落葉焚き 身の丈に余る箒や落葉焚き 今や焚火は滅多にない風景ですが、 |