初詣

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俳句


この日だけ 善人なりて 初詣

良き年と 短く願ふ 初詣

御手洗に 真白き手ふき 初詣

初詣 巫女の緋袴 薄化粧

振向けば 山車曳く海や 初詣

 

だれかれと 鈴を鳴らして 初詣 

初詣 妻の願ひの 長きこと 

陶の町 見下ろす寺の 初詣

もう一度 引けば大吉 初神籤

流鏑馬の 駆けし参道 初詣

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

 
 1月16日(土)の栄句会の季語は<初詣>でした。
考えてみればここ2、3年は初詣をしていなかったので、
これを機会に今年は初詣に行く決心をしていました。
ただ、かつて豊川稲荷や熱田神宮に行った時に
大変な目にあっているので、
混雑する神社は避けたいと思っていました(>_<)。

 最初のチャンスは1月2日に来ました。
家内が碧南の藤井達吉美術館に行きたいので
一緒にどうか?とのお誘いがありました(^_^;)。
この美術館があるのは碧南の<大浜寺町地区>
(毎年10月に俳句大会がある所)で
数百メートルの間に、お寺や神社が軒を連ねているので、
俳句を作るための初詣の梯子にはもってこいでした(*^_^*)。

 そこで一句。
 良き年と短く願ふ初詣
 初詣妻の願ひの長きこと 
 御手洗に真白き手ふき初詣

 その次は1月3日です。
この日は常滑のやきもの散歩道を一人で散策しました。
お店はほとんど休みでしたが、
おかげで人もほとんどおらず、
ゆっくりと俳句を作ることが出来ました。

 土管坂を昇り切った所に光明寺というお寺があります。
この寺から常滑の陶器の町を一望出来き、
今は煙の出ない煙突から何本もあり、
寂れた風情の景観を醸し出していました。

 そこで一句。 
 陶の町見下ろす寺の初詣

 それから1月4日の仕事帰りに亀崎の県社に行って来ました。
ここの石段を登ると海が見えます。
ここは亀崎の<潮干まつり>の行われる神社で
最後に山車は海の中に曳かれて行きます。
絢爛豪華な山車と若衆の気合い、
大観衆の歓声で盛り上がります。

 そこで一句。
 振向けば山車曳く海や初詣
 
 そして最後は岐阜県土岐市の吟行会でした。
これまた運が良いのか、吟行先が妻木八幡神社と崇善寺でした。

 そこで一句。
改めて引けば大吉初神籤
 

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