亀の子

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俳句


亀の子を ねだりし吾子の 住む異境

亀の子や 千の四股踏む 朝稽古

餌やれば 鯉に負けじと 子亀来ぬ

亀の子を 見つけし後は あちこちに

石という 石に子亀の 甲羅干し
 

亀の子や 女人高野の 小さき塔

大楠の 守る社の 子亀かな

亀の子の 甲羅傾け 泳ぎけり

亀の子や 臨書千文字 筆なじむ

石となり 子亀ひねもす 甲羅干す
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 亀の子は夏の季語です。
5月から6月にかけて、池の石の上に甲羅を干す
亀の姿が見られます。
 今年は5月に津島の藤、室生寺の石楠花、
長谷寺の牡丹を見に行ってきましたが、
そこでも亀の甲羅干しが一杯見られました(*^_^*)。

◎ 亀の子や女人高野の小さき塔
 室生寺は女人高野と言われています。

◎ 石という石に子亀の甲羅干し
◎ 亀の子を見つけし後はあちこちに
 亀は動かないし、石とよく似ているので
なかなか見つけれません。
でも、目が慣れて一つ見つけると
その近くの石に一杯いることが分かります。
 

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