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俳句


軒低き 浜の町並み 燕来る

燕来る 浜にしらすの 天日干し

燕来る 潮入川の 赤き橋

燕の巣 念珠の如く 繋ぎけり

燕の巣 棚吊る浜の 米屋かな
 

しらす漁 始まる浜や 燕来る

砂浜に まぶしき素足 燕来る

砂城を 浸す引き潮 燕来る

巣を作り 相方探す 燕かな

燕の巣 試作の跡の 残りけり
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

 
 4月3日(土)の栄句会の季語は<燕>でした。

 燕は民家の軒や土間の梁(はり)などに、
巣をかけるので人に親しまれています。
春の彼岸ごろに来て子を育て、
秋の彼岸ごろに南方へ帰ります。

 最近の私がハイキングに行くのは、
俳句を作るためです。
白子にハイキングに行った時は、
「燕」を季語に句を作らなければならなったので、
町を歩きながらも、燕の巣を探していました(*^_^*)。
そして探せばあるもので、3つも見つけました。
その中に米屋の壁に巣があり、その下に棚が吊ってあったのに
感動をしました。
 
 燕の巣を思いやってのこと、
住む人の人柄が偲ばれると
その時は思っていましたが、
この間常滑の句会に行った時に
それは燕の糞を受けるためのものだと言われ
なるほどと納得しました。

そこで一句。
 軒低き浜の町並み燕来る
 燕来る浜にしらすの天日干し
 燕の巣下に棚吊る米屋かな
 

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