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俳句

わだかまり 溶かす一言 盆帰省

ただいまの 埋める空白 盆帰省

盆の灯を 入れて華やぐ 仏かな

提灯に 灯を入れ終わる 盆用意

買い出しの 如くに帰る 盆帰省
 
そそくさと 僧来て帰る 盆参り

盆僧の 無駄なく動く 手足かな

盆支度 まずは埃を 払ひけり

盆の灯を 入れて結界 作りけり

若過ぎる 父の遺影や 盆支度

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 知っているようで知らないのがお盆のことです(^_^;)。

 お盆とは、旧暦の七月十三日の夕方、迎火を焚いて祖先の霊を迎え、
十六日の夕方送火を焚いて霊送するまでの仏事のことです。
一般的にはその月遅れ(旧盆)の、八月十三日から十六日までのことです。

 名称は【盂蘭盆】(うらぼん)を略して
盆またはお盆というのだそうです。

 豊田市で一人暮らしをしている娘が
一年ぶりに帰って来ました。
駅まで迎えに行く時、
何を話そうかと考えていましたが、
<お帰り><ただいま>のやりとりで
そんな心配は飛びました(*^_^*)。

 11、12、13の3日間でしたが、
夜には一緒にお酒も飲んで、色々と話をしました。

 わだかまり 溶かす一言 盆帰省
 ただいまの 埋める空白 盆帰省
 買い出しの 如くに帰る 盆帰省

 一人暮らし、派遣社員の節約暮らしということで、
米や調味料、野菜、肉と家にあるものを
ごっそりもって帰って行きました(>_<)。

 盆用意、
胡瓜の馬に茄子の牛等のお供えは
家内がやります。
迎え火と送り火は、実家で両親が健在の時は、
やっていましたが、今はやっていません。

 私はほとんど家庭の事はしませんが、
盆提灯を用意することだけは、私の仕事です。

 普段は仏間だけの座敷ですが、
盆提灯に火を入れると、
いっきに華やぎ、盆が来たという雰囲気になります。

 盆の灯を 入れて華やぐ 仏かな
 盆支度 まずは埃を 払ひけり

 結界(けっかい)という言葉があります。
聖なるものと俗なるものの境界のことです。
例えば神社の鳥居などがそれに当たります。

 盆の灯を 入れて結界 作りけり

 盆せがきは僧侶にとって稼ぎ時、
分刻みのスケジュールで檀家を回って行きます。

 そそくさと 僧来て帰る 盆参り
 盆僧の 無駄なく動く 手足かな

 

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