下り梁

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俳句

奥三河 大地育む 下り梁

水系に 顔の異なる 下り梁 

子供より 親のはしゃぎし 下り梁

三匹の 小鮎が土産 下り梁

介護士の 絶えぬ笑顔や 下り梁
 
人間に 生きる知恵あり 下り梁

下り梁 後の楽しみ 鮎料理

下り梁 客をめがけて 鮎放つ

鮎跳ねて 童手こずる 下り梁

下り梁 飽きて童の 水遊び

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 9月4日の栄句会の季語は下り梁(くだりやな)でした。

 皆さんは梁(やな)って知っていますか?
川につくって、鮎を捕る仕組みのことですが、
上り梁が春、梁が夏、下り梁が秋の季語となっています。

 秋になると、鮎は産卵のため川を下り、
それを取るための梁が下り梁です。

 私はテレビやネットでは梁のことは知っていますが、
実際に見たことがないので、
俳句を作る前に、直接見たいと思って、
8月の下旬、矢作川の上流(豊田市)にある、
3つの梁(広瀬、川口、小渡)を車で見てきました。

 それぞれ車で15分くらいの間隔があり、
豊田市街に近い方から、広瀬、川口、
そして、矢作川の一番上流にあるのが、小渡(おど)梁です。
11時頃つきましたが、幸い家族づれがいて、
鮎のつかみ取りをしていました。

 3匹、1000円くらいでしょうか?、
受付でお金を払って、簗場で待っていると
今から鮎を放流しますので、
捕まえてくださいとの放送がありました(*^_^*)。

 勢いよく跳ねる鮎、もっとアクティブで動きのある
ものだと期待していたのですが、全くの予想はずれでした。

 今の梁はほとんど観光梁で、
他の梁でもそうでしたが、鮎を捕るというよりも、
鮎を食べる場所という感じですね。
 特に広瀬梁は大きく、豊田の市街にも近くで
川床のような雰囲気で鮎が食べられるので魅力的でした。

 そこで一句。
 奥三河 大地育む 下り梁
 子供より 親のはしゃぎし 下り梁
 三匹の 小鮎が土産 下り梁

 水系とは、本流とその支流のことで、矢作水系のように使います。
同じ矢作川にある梁でも、
場所によって全く違う雰囲気を持っていることに感心をしました。

 水系に 顔の異なる 下り梁 
 

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