クリスマス

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俳句

健康に 勝る幸なし クリスマス

愚直なる 牧師の仕切る クリスマス

クリスマス 常と過ぎにし 六十路かな

枕辺に 母の残り香 クリスマス

日常を 半歩越えたる クリスマス
 
薔薇窓に 聖夜の灯 こぼれけり

明け方に 母のサンタや クリスマス

ミサ終えて 帰る家族や クリスマス

老夫婦 ケーキも小さき クリスマス

酢の町の 小さき教会 クリスマス
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 12月18日(土)栄句会の季語は<クリスマス>でした。

 若い頃、恋人とホテルでイタメシを食べるなんていう
素敵な想い出が全くなく、どちらかというとクリスマスは、
早く過ぎて欲しいと思っていました。

 もたない男には、結構辛い行事です(^^;)。
若い頃の自分は、恋人がいないことを欠陥人間みたいに思ひ、
恥ずかしく感じていましたが、年を重ねる事に
それを感じなくなれたのは、本当に楽です(*^_^*)。

 幼い頃のクリスマスは、プレゼントが楽しみでした。
いつプレゼントが置かれるのかと、枕元を何度も何度も
探っては、がっかりし眠れなかったものです。
今でも覚えていて嬉しかったプレゼントは、
エポック社の野球盤でした。
でも、一番の贈り物は健康ですね。

 健康に勝る幸なしクリスマス
 明け方に母のサンタやクリスマス
 枕辺に母の残り香クリスマス

 当時札幌に住んでいた妻の両親に
結婚の承諾を得るために行った時が、
丁度クリスマスでした。
その時安い給料をはたいて、
オニキスのネックレスと揃いのイヤリングを
プレゼントに持っていったことを覚えています。
その時の札幌は一面の銀世界、
というより道が見えないので、
腰まで浸かって歩いたのにはびっくりでした。

 君貰ふために聖夜の連絡船
 君貰ふ町は聖夜や雪五尺

 でも、年を取るとクリスマスと言われても
特別に沸き立つものがありませんね(^^;)。

 クリスマス常と過ぎにし六十路かな
 老夫婦ケーキも小さきクリスマス

 

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