冬木立

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俳句


走り根に 力蓄え 冬木立

子に戻る 母と繋ぐ手 冬木立

冬木立 一座五人の 旅芝居

生き方に 合わせ無駄削ぐ 冬木立

命とは 無限の連鎖 冬木立
 

冬木立 温泉宿の 旅芝居

冬木立 投資セミナー 混み合ひぬ

冬木立 余力残して 職退きぬ

大いなる 夢に備えし 冬木立

走り根に 力漲(みなぎ)る 冬木立

 

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俳句にまつわる話


 昨年の暮れに、バスツアーで石和(いさわ)温泉に
一泊で行ってきました。
露天風呂がなかなか良く、3回も入ってしまいました(*^_^*)。

 そのツアーの中に、大衆演劇の鑑賞が入っていました。
旅館について、夕食前の2時間でした。
旅館の大広間を使った舞台で、
出し物は股旅物の喜劇でした。
その後、演歌に踊りを振り付けた歌謡ショーがありました。
そして、お客はツアーの30人だけの寂しさです。

 冬木立一座五人の旅芝居

 冬木立から何を連想しますか?
私はどちらかというと、ポジティブにとらえて、
終わりというよりも、春を待つための準備の期間だと考えています。

 命とは無限の連鎖冬木立
 走り根に力蓄え冬木立

 私の近所に立派な桜並木があります。
今の家に引っ越して来た時は小さな木でしたが
今では立派に育って、桜まつりができるほどになりました。
蒲郡に一人で住んでいた母が、
認知症になったことがわかり、一緒に住むようになった時に
その桜並木の冬木立の中を一緒に歩きました。
考えて見れば、まだ、あの時は
しっかりとしていました。

 子に戻る母と繋ぐ手冬木立
 

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