風光る

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俳句


正殿の 金の鰹木 風光る

風光る 浜に祭りの 余韻かな

銀色の 巫女の髪留め 風光る

神官の 導く彼方 風光る

風光る 護符売る巫女の 薄化粧
 

正殿の 清しき幕や 風光る

正殿の 苔青々と 風光る

伊勢講の 揃ひの法被 風光る

鳥羽湾に 数多の筏 風光る

風光る 浜の奥まで シャトルバス

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

 
  暗くて寒い冬が長く続けば続くほど、春はもの皆輝く美しい季節です。
それを<風さえ光る>と表現したことが、
春の雰囲気を見事に表しています。
<風光る>とは、俳句独特の表現ですが、すばらしい季語だと思います。

 2/18日(土)は、鳥羽(浦村)の牡蠣食べ放題と
伊勢神宮の外宮と内宮に行ってきました。
内宮に来たのは何度もありますが、外宮は今回が初めてで新鮮でした。

 2/18日は快晴にめぐまれて、早い春の息吹を感じました。
(俳句では2/4の立春から春の扱いになります。)

 鳥羽湾に数多の筏風光る

 バスの窓から見る鳥羽湾の光輝く美しさ、
そこにはたくさんの牡蠣養殖のための筏(いかだ)が置かれ、
その壮大さは連合艦隊のごとき感じさえしました。

 風光る浜の奥までシャトルバス
風光る浜に祭の余韻かな

 浦村はちょうど年に一度の牡蠣祭の日でした。
牡蠣食べ放題に向かう行きのバスの中から見ただけですが、
浜にはものすごく大勢の人が集まっていました。

 そのためいつもは入らない浜の奥まで、シャトルバスが入り
祭に来る大勢の人をさばいていました。
 牡蠣の食べ放題が終わって帰る時には祭は終わっていました。
祭で牡蠣を大量に買い込み、発泡スチロールの箱を下げている人が
何人もシャトルバスを待っている風景は、
浜の祭の余韻を漂わせていました。

 伊勢神宮は内宮も外宮も
お正月でもないのに結構な人出でびっくりしました。
ここが観光の名所であり、
パワースポットとしても人気があるためなのでしょう。
内宮の正殿は、屋根に金の鰹木と金の千木があり、
その華麗で荘厳な姿は、さすがだと思いました(*^_^*)。

 正殿の金の鰹木風光る
 銀色の巫女の髪留め風光る

 

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