菜の花
俳句 |
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窯坂に 望む海光 花菜咲く 菜の花や なぞれば伊勢と しるべ石 街道の 軒皆低く 花菜咲く 菜の花や 窯の広場に 紙の飛機 菜の花や 猫のオブジェの 皆笑ふ |
陶笠を 被る野地蔵 花菜咲く 波音に 偲ぶ渡し場 花菜咲く 菜の花や 銅の鳥居に 迷子石 菜の花や 伊勢の社に 誓子句碑 神域に 寄添ふ杖や 花菜咲く |
季語について |
俳句にまつわる話 |
窯坂に 望む海光 花菜咲く 常滑のやきもの散歩道に吟行に行ってきました。 4度目になりますが、その都度新鮮で新しい発見があります。 季節が違えば咲く花が違い、場の雰囲気も変わって来ます。 この時は菜の花が盛りで、黄色が目に鮮やかで、 私は桜よりも華やかで春らしさを感じます。 常滑は坂の多い路地の町で、坂の上から海が見えます。 菜の花や 窯の広場に 紙の飛機 窯の広場には実際に使われていた登り窯が残っています。 お土産の店もあって、散歩道の中心のような場所です。 そこで親が子に紙飛行機の飛ばし方を教えていて、 うまく飛ぶと歓声が上がっていました。 菜の花や 猫のオブジェの 皆笑ふ 前回来た時には気がつきませんでしたが、常滑駅から やきもの散歩道の入口までの坂の壁に 猫のオブジェがあり、どれもテーマをもった 個性豊かな作品が20点ばかりあります。 |