春眠
俳句 |
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ひょっとこの 顔し春眠 堪(こら)えけり 春眠や 母の胎内 いるごとし 若者の 肩から崩れ 春眠す 夢うつつ 行きつ戻りつ 春眠す 春眠の 極楽覗き 戻りけり |
子守歌 なりて講習 春眠す 休日と 気づき春眠 深まりぬ 客まばら 乗合バスに 春眠す 河川敷 ダンプ並びて 春眠す 職退きて 心の安堵 春眠す |
季語について |
俳句にまつわる話 |
春眠と言えば、『春眠暁を覚えず』の 漢詩(孟浩然「春暁」)があまりにも有名です。 春眠は気持ちが良いので暁(夜が明けて朝になること)を知らずに 寝すごしてしまうという意味です。 ひょっとこの 顔し春眠 堪えけり 春になって陽気の良い時に 長い間車の運転をすると眠くなり、 そのまます〜と寝込んでしまいそうになります。 そんな時は安全のために車を止めて休むのがベストですが、 それができない時は、なんとか眠気をなくそうとして、 頬を叩いたり、つねったりと必死で堪えます。 これは運転をしたことがある人は誰でも経験のあることだと思います。 春眠や 母の胎内 いるごとし 夢うつつ 行きつ戻りつ 春眠す 春眠の 極楽覗き 戻りけり 春眠の気持ち良さは何にたとえたら良いでしょうか(*^_^*)? 若者の 肩から崩れ 春眠す 会議の時、後ろから見ていたら、 肩から崩れるように眠りに落ちた人がいました。 会議中の居眠りはうとうとというのが相場ですが、 これはその域を遙かに超えたもので、 よほど疲れていたのでしょう(^_^;)。 |