年惜しむ
俳句 |
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子離れの できて夫婦の 年惜しむ 比ぶれば 吉の勝りし 年惜しむ 紅白も 韓流(はんりゆう)ブーム 年惜しむ 手習ひの 筆も馴染みて 年惜しむ 年惜しむ 退きて楽しき 仕事かな |
読み返す 今年の予定 年惜しむ 退きてなお 時は光陰 年惜しむ デジカメに 四季の草花 年惜しむ 年惜しむ 共に夫婦の 丸くなり 行く人も ありて来る人 年惜しむ |
季語について |
俳句にまつわる話 |
12月17日(土)の栄句会の季語は<年惜しむ>でした。 この一年を振り返り、懐かしみ、 過ぎて行く年を惜しむという意味の季語です。 一年が過ぎゆく早さは、年と共に早くなり、 まさに「光陰矢の如し」です(*^_^*)。 今年のメインイベントは、なんと言っても4月の定年退職でした。 38年の仕事人生から開放され、 悠々自適の老後が待っているはずでしたが、 いつの間にか時代が変わり、定年となってからも 働くのが当たり前の世の中になっていました(^^;)。 私も、元の職場に再任用という形で、 ほぼ依然と変わらない状態で勤めています。 昨今は熟年離婚が流行っています。 定年後に、毎日家でぶらぶらしていていたら、 家内に嫌われ、離婚の危機に陥るのは火を見るより明らかです。 そうならないためには、私が仕事に行くことが一番で、 それがお互いにとって最良の方法だと考え、 仕事があることを感謝しながら、日々を過ごしています。 まあ責任がなくなった分、気楽ですね(*^_^*)。 だから定年後はさらに時の過ぎゆくのが早く感じられます。 退(ひ)きてなお 時は光陰 年惜しむ 年惜しむ 退きて楽しき 仕事かな この一年は皆さんにとってどんな一年だったでしょうか? いつもと同じとか、平穏無事で変化がないと言っても 一年を通してみれば、いろいろなことが起こり、 良いこともあれば、悪いこともありました。 まあ、一年を通してプラスマイナスをし、 多少なりとも、良いことの方が多ければ、 良い年だったと言えるのではないでしょうか? やや吉の 勝りし年を 惜しみけり できれば、死ぬ時に一生を振り返り、 このような心境であることを願いたいものです。 この頃は晩婚化どころか、 結婚しないで一生を過ごすつもりの人が、 男で20%、女で15%ほどあると聞きました。 これは我が家にも当てはまることで、 息子と娘、27と26になるのに、 一向に結婚の気配がありません。 (いつになったら、孫を抱くことができるのか? 一生無理かもしれません(^_^;)) ただ、幸いなことに二人とも独立し、 仕事をもって一人暮らしをしています。 それを意図したわけではないですが、 気がついたら、子離れをされてしまい 夫婦二人だけの生活が続いています。 子離れの できて夫婦の 年惜しむ |