噴水
俳句 |
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七色を 纏ひ噴水 舞にけり 噴水や 水音のみの シンホニー 終電と なりて噴水 眠りけり 噴水に 昼と夜との 顔二つ 噴水に 夜の顔ある 都会かな |
噴水や 都市の砂漠に 摩天楼 噴水や 都会の乾き 潤しぬ 噴水や ライトアップの テレビ塔 噴水の さらに高みを 目指しけり 噴水や 天駈けらんと 乙女像 |
季語について |
俳句にまつわる話 |
6月16日(土)の栄句会の季語は、噴水でした。 噴水は夏の季語で、都会のオアシスです。 <東京砂漠>という歌詞がありましたが、 大都会は砂漠、摩天楼は蜃気楼、 そして噴水は都会の乾きを癒す、 オアシスのようなものだと思います。 人がいれば孤独ではないわけではなく、 私は都会の雑踏、例えば、地下鉄を降りて 名古屋駅に向かう群衆の中にいる時に、 孤独を感じます。 噴水や 都会の孤独 癒しけり 中日ビルの文化センターの講座(俳句と小筆)を 受けるために、第一と第三土曜日に栄に通っています。 噴水の季語で俳句と作ろうと、 栄の噴水(テレビ塔)を見ていました。 その時、20代の青年が突然やってきて 「僕と一度だけ、あっち向いてほい」をやってくれませんか?と 言われました。 私は即座に「イヤだ」といいましたが、 その青年は、駆けずり回って、 すぐに他の人(手当たり次第に)に 同じことを言って、断られていました。 これは一体どういうことなのでしょうか? 私には理解できません(;>_<;)。 友達と何かの賭けでもしたのかな? 噴水や 水音だけの シンフォニー 噴水や 空駈けらんと 乙女像 噴水や ライトアップの テレビ塔 栄は夜になると盛り場となり、 噴水も昼の顔とは全く異なり、夜の表情を見せます。 噴水に 昼と夜との 顔二つ 噴水に 夜の顔ある 栄かな |