夜の秋

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俳句

臨書する 筆にも疲れ 夜の秋

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謹呈の 句集を開く 夜の秋

歳時記に 探す花の名 夜の秋

旬の本 書店に漁る 夜の秋
 
アンソロジー 手始めに読む 夜の秋

夜の秋 同じ所に 師の朱筆

流行歌 聞きて文書く 夜の秋

句に学ぶ やまと言葉や 夜の秋

勝者には 勝者の理由や 夜の秋
 

 

季語について


 8月18日(土)の栄句会の季語は<夜の秋>でした。

 <秋の夜>ではありません。
<夜の秋>とは、秋に近い夏の夜のことです。
まだまだ日中は暑いけど、それでも夜となると
涼しい風も吹いて、ほっとするそんな感じの季節感です。
これも俳句独特の言葉ですが、
日本人の感性に合った素敵な言葉だと思います。

 小筆は楷書、行書を終えて、今は草書を習っています。
草書は崩しに崩して、ほとんど字の原型を留めませんので、
ほとんど読めません(;>_<;)。
ただ、先生曰く「練習している内に読めるようになる」
という言葉を信じて、ひたすら梵字のような訳のわからない
曲線文字と格闘しています(*^_^*)。

 意味不明の文字ですが、習うより慣れろとばかり
ひたすら、臨書(見本をそのまま書き写すこと)をしています。

 下手な証拠でしょうが、長い時間描いていると
腕が痛くなり肩が張ってきます。
そんな時は時間をおくのですが、
最近筆にも同じように疲れること、
<筆疲れ>があることに気がつきました。

 自分は疲れていないのに、うまく書けない時は、
筆を休ませてやると、うまく書けることがあります。

 臨書する 筆にも疲れ 夜の秋

 オリッピックは幾多の感動を与えてくれて終わりました。
今はどのテレビもメダリストの生出演で
感動の秘話を放送して、再び感動の涙を流させようとしています。

 オリンピック選手、ましてやメダリストともなれば、
必ず尋常でない血のにじむような努力をしています。
そして、そこに熱い家族の思いがあります。

 勝者には勝者になる理由があり、
敗者には敗者の理由があります。
そんなことをしみじみと感じます。
(ただ、メダルを取らなくても
オリンピックにでることができただけでも
すばらしいこと、勝者だと私は思いますが……。

 負けた理由をポジティブにとらえるか、
ネガティブにとらえるかで、次に勝者となるか
敗者となるかが決まってくる気がします。

 勝者には 勝者の理由や 夜の秋

 秋にはいろいろな代名詞がありますが、
読書の秋もその一つです。
久しく本格的な読書熱から
遠ざかってきた私ですが、
「目指すは知的老後」の合言葉の元、
今から少しずつ本を読み、ウオーミングアップをしています。

 旬の本 書店に漁る 夜の秋

 夜の秋 読めば青春 戻りけり
 アンソロジー 手始めに読む 夜の秋

(アンソロジーとは、いろいろな作家の短編を
集めて一冊の本にしたものです)

 最近の検索機能は驚くべき進歩で、
薄学な私には心強き武器です。

 俳句は深いものもあって、
すぐ意味のわかるものもありますが、
句の中に一つわからない言葉があると、
全体の句の意味が理解できません。

 そんな時私は、google(グーグル)を使って
その言葉の意味を検索して句の意味を理解しています。
もっともこれは時間にゆとりがないとできないことですが、
検索で調べられないことはほとんどなく、
まさに万能の知恵袋です。

 グーグルは 我が句の師匠 夜の秋
 句に学ぶ やまと言葉や 夜の秋
 

 

俳句にまつわる話



 

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