長閑

    俳句の目次へ 

 

俳句


海長閑 波きらきらと 小躍りす

海光の 遍く須磨の 海長閑

小波立ち 光長閑に 纏ひけり

街長閑 異人館の 風見鶏

海峡の 風は長閑に 古墳塚

 

天空の 城址長閑に 人の列

復興を 眺むる海の 長閑かな

遊覧船 長閑に掲ぐ 万国旗

桟橋の 長閑海光 包みけり

菰樽の 積まれ長閑に 蔵開き
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 3月の22、23日に友達と

神戸の方へ1泊で行ってきました。

 神戸と淡路島に架かっている明石海峡大橋は、
とても大きな橋で、ワイヤーの描く曲線が美しかったです。
そして、その日の明石海峡は長閑で穏やかな海でした。

 春の海は、日の光を受けて波がきらきらと輝き、
えもいえぬ美しい風景を醸し出していますが、
それを海光というのだそうです。

 この海光は、春の海、それものどかな春の海だけの風景です。
この光をいっぱいに受けた美しい海を
俳句にすることができないものか?と
何回も挑戦をしてきましたが、
なかなかうまく表現ができませんでした。
そこらへんが私の才能のなさなのでしょう(;>_<;)。
だから、きっと今回もだめでしょう。

 海長閑 波きらきらと 小躍りす
 海光の 遍く須磨の 海長閑
 小波立ち 光長閑に 纏ひけり

 今回の神戸の旅では、おかげさまで
いろいろな所に連れて行ってもらいました。

 今行きたい場所のナンバーワンと言ってもいいのが、
天空の城で売り出している、竹田城址です。
特に雲海に浮かぶ竹田城が有名ですが、
あのような景色を見ることができるのは、
期間が限定されているので、今回は見られませんでした。

 そのすばらしい景観は写真でしか見られませんでしたが、
竹田城址の石垣だけでも、雰囲気があり、
十分に見応えあるものでした。

 天空の 城址長閑に 人の列

 神戸港から遊覧船に乗って、
1時間程度湾内を周遊しました。
海の上から見る神戸の町は、
新しくそして高いビル群が立ち並び、
繁栄をしているなあと感じました。

 以前のことを知らないので間違っているかもしれませんが、
そこからは、神戸淡路大震災の爪痕を見ることはできませんでした。
もう完全に復興していると思いました。

 復興を 眺むる海の 長閑かな
 遊覧船 長閑に掲ぐ 万国旗
 桟橋の 長閑海光 包みけり
 

上に戻る