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俳句


ソチに舞ふ 不屈の闘志 梅真白

枝振りを 褒めておもむろ 梅の花

梅日和 稚児行列の おちょぼ口

梅真白 おぼこき巫女の ピアス穴

水鳥の 妙(たえ)なる間合 梅の花
 

梅日和 刻持て余す 風見鶏

梅二月 徐々に心の 皺伸ばす

淡き梅 愛でる齢と なりにけり

白ありて 紅梅色を 極めけり

四五軒の 屋台肩寄す 梅まつり

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 3月1日(土)の栄句会の季語は<梅>でした。

 3月5日(水)の朝刊に、
知多市の佐布里池(そうりいけ)の梅が満開だと書いてありました。
ここは知多半島では有名な梅園で、
梅と言えば、この地方の人はここにいきます。

 今年の梅を見てから梅の俳句を作るのが本来ですが、
それでは遅すぎるのが句会の定めです。
そこで、佐布里池には今まで4〜5回は行っているので、
その時のことを思って句を作りました。

 俳句では単に梅と言えば、白梅のことですが、
白梅には、はかなさや清純を感じます。

 ソチに舞ふ 不屈の闘志 梅真白

 浅田真央、ショートの演技ほんとうに残念でした。
でも、それ乗り越え諦めな、不屈の精神が
見事にフリーで発揮され満点に出来でした。

 あの演技がショートでもできたらと、
つい思ってしますが、失敗をしてプレッシャーから解放されたから
あの演技ができてともいえます。
それほどプレッシャーが大きかったことだけは確かです。

 それにしてもオリンピックで、メダルをとること、
ましてや金メダルをとることの難しさを痛感しました。
どんなに国際大会で優勝していても、オリンピックは全く別物で、
そこには運命的なものさえ感じます。

 枝振りを 褒めておもむろ 梅の花

 梅園に行くと、花よりもまず梅の木の枝振りの
見事さに目がいきます。そして、次に花を愛でます。
梅は満開となっても、桜ほどの華やかさはないですから、
枝振りで補っているのでしょう(*^_^*)。

 梅日和 稚児行列の おちょぼ口

 私の二人の子供が幼い頃、実家の氏神神社の
稚児行列に参加しました。
正装をし、白粉で真っ白になった顔のおちょぼ口に口紅、
その時の懐かしい写真が仏間に飾ってあります。
あの頃が一番可愛い時で、
それがどうしてあんなに憎たらしくなっていくのでしょうか(;>_<;)?
不思議なものです。

 水鳥の 妙なる間合 梅の花

 家の近くに小さな貯水池があり、
そこにたくさんの鴨がいます。
散歩がてら、その鴨の様子を観察していると、
鴨と鴨の間隔、間合いが絶妙であることに気がつきます。

 つかず離れずという感じで、
おそらくそれは天性のものだと思います。
人間でも間合いが大切です、見習いたいものです(*^_^*)。

 梅二月 徐々に心の 皺伸ばす

 冬の間は、やる気が失せて
体だけでなく、心も縮んでいます。
梅が咲く頃には、徐々に心も開かれて
行動的、積極的になっていきます。

 

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