日々の思い

日々の思いの目次へ 

 

<h16.11.24>

血と骨を見てきました。

  昨日の午後<血と骨>を見て興奮して書いています。すさまじい映画、これにつきます。徹底的な暴力、徹底的なエゴ、あんな父親がいたら家族は悲惨です。その壮絶な悲惨さをリアルにこれでもか、これでもかと描いて行きます。主人公の金俊平(ビートたけし)は大正時代の終わりに船で韓国の斉州島から大阪へ移民をしてきます。戦中、戦後の混乱の中を差別と貧困と闘いながら生きていく韓国人街の人々。人間が生きていくのは、きれい事ではないんだ、戦いなんだということを教えてくれました。

 それにしても、主人公の金の暴力はすさまじい、キチガイとしか言いようがない。何をそんなに怒っているのか?その理由さえわからない。きっと本人もわからないでしょう。その暴力は、奥さん、息子、娘、親戚、愛人と見境がありません。家族を愛せない苦しさ、寂しさがそうさせるのかな?徹底的に人を信じない、信じられるのは自分と金だけ。結局最後は、そのお金にも裏切られ惨めな最後を遂げます。自分のエゴのために息子を犠牲にして……。女性を欲望の道具として扱い、セックスの描写も相当きつい(だからR15指定)から、女性にはお勧めできません。

 

 

上に戻る