日々の思い

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<h17.1.18>

向上心をいつまでも持ちたい。

 Sさんの<センター試験の問題に挑戦してみようと……>という文章を読んで、凄いなあと感心しました。そこで、今日は向上心について書いて見ます。

 向上心、向学心こそ人間として一番大事な資質ではないでしょうか?それを持ち、さらに実践しているサラさんは尊敬に値する人です。 私も常々、新しいことに挑戦する勇気、自分を高めたいという向上心を持ちたいと思っているのですが、年を取ると、新しいことに挑戦することを敬遠するようになります。それは、恥ずかしいという意識が働くからです。こんな事知らないのかと、世間の人から言われるのが嫌だからです。知らないことを知らないと言える勇気と知らないことを知りたいという向上心を持ちたいものです。そして、毎日の仕事や出来事に流されるのではなく、自分をしっかり持って生きていきたいと思っています。

 そんな向学心に満ちたSさんへ<茨木のり子>の詩を送ります。皆さんは、茨城のり子という詩人をご存じですか?彼女の詩は、自己を厳しく見つめ、妥協を許さない姿勢に満ちています。その考え方は私の共感するところです。

「自分の感受性くらい」

   ぱさぱさに乾いてゆく心を

   ひとのせいにはするな

   みずから水やりを怠っておいて

 

   気難しくなってきたのを

   友人のせいにはするな

   しなやかさを失ったのはどちらなのか

 

   苛立つのを

   近親のせいにはするな

   なにもかも下手だったのはわたくし

 

   初心消えかかるのを

   暮しのせいにはするな

   そもそもが ひよわな志にすぎなかった

 

   駄目なことの一切を

   時代のせいにはするな

   わずかに光る尊厳の放棄

 

   自分の感受性くらい

   自分で守れ

   ばかものよ

 

 

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