日々の思い

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<h17.3.4>

恋愛適齢期

  <恋愛適齢期>は、めちゃめちゃ笑えて、おしゃれで、感動的な映画でした。久しぶりに素敵な恋愛映画を見た気がします。

 54歳のバツイチ劇作家エイカ(ダイアン・キートン)に、63歳のプレイーボーイ、ハリー(ジャック・ニコルソン)と36歳の医者ジュリアン(キアヌリーブス)が恋をします。その二人の狭間で揺れる女心を描いていました。ハリーは30歳以上の女性とはつき合わない鉄則をもった有名なプレイボーイ、それは、軽いつき合いをしたいという理由からでした。

 エイカとハリーの出会いはこの鉄則からすれば絶対あり得ないわけですが、ハリーのガールフレンドの母親が偶然エイカであったことから出会います。エイカ役のダイアン・キートンは、とても魅力的な女性でした。私から見たら娘よりも輝いていた気がします。肌の張りや、しわやシミなどは20代の女性とは比べるべくもないのですが、それを帳消しにできる魅力を彼女は持っていました。昨年度のアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされていましたが、それも頷ける気がします。知的で魅力的な50代の女性、それが突然の恋にとまどう可愛い女性をうまく演じていました。

 でも、私的にはジャックニコルソンの方がさらに上回っていた気がします。彼の演技は笑わせてくれます。それもすごく自然に……。若い綺麗な女性が好きで、いつも女性がそばにいるけど、恋に落ちて面倒なことになるのを一番嫌っていたのに、エイカに恋をしてしまう。だんだん恋に落ちて、その感情を抑えられず、いても立ってもいられない心の動きが可愛かったです。二人がチャットをやるシーンがありましたが、これも粋で良かったですよ。それから、二人で砂浜を散歩するシーンもおしゃれだった。エイカが自分の娘(傷つくことが怖くて恋をためらっている)に言った言葉が印象的でした。<傷つくことがわかっていても、恋をする時はしなければいけない>

 

 

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