日々の思い

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人生二山説

  お昼に、みのもんたの<おもっきりテレビ>を見ていたら、歩測大会の話題をやっていました。聞き慣れない大会なので思わず見入ってしまいました(笑)。

 歩測大会の内容は、伊能忠敬が測量の際に距離を測った方法「歩測」(足で歩いて距離を測る)によって距離を計測し、正確さを競うものです。勝敗を決めるというよりも、誤差の少なさを競い、決められた範囲の中にある優秀な人は何人でも、「歩測名人」の称号がもらえます。

 人間の歩幅は人によっても違うわけですが、成人の男子で約80p。これを基準に決められた距離を測るわけです。正確な距離を測るには、歩幅を一定にする訓練が必要。この大会のために日夜努力をしている人達を紹介していましたが、面白い大会があるものです。

 このことに関連して伊能忠敬の話です。ある雑誌に作家の井上ひさし(小説「四千万歩の男」を書いて伊能忠敬を世に知らしめた)伊能忠敬の話を書いていました。

 伊能忠敬は江戸時代に日本地図を作った人として有名ですが、彼が測量を勉強しだしたのが、50歳の時です。そして、56歳の時日本全国を測量する旅に出て、17年間に3500万歩(地球1周分)を歩いて、あの正確な日本地図を作りました。満足な測量器械のない時代ですから、歩測(人間の歩幅を基準にする測量法)が中心でした。

 井上ひさしは、人生二山説を唱えています。伊能忠敬の例にもあるように、定年までの第一の人生と、その後の第二の人生です。そして、第二の人生にも、山というか輝きが必要だと言っています。人のため、世のために役立っているという意識と、自分が楽しんでいるという意識が両方あって、始めて輝けるのでしょう。私も、頑張って輝かねばと思っています。

 

 

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