日々の思い

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<h17.05.06>

 「梟の城」(司馬遼太郎)を読みました。

 私は太閤記を始め、徳川家康や織田信長などの戦国時代ものが好きで、その系統の本は若い頃夢中になって読んでいました。その中でも、吉川英治の「宮本武蔵」や司馬遼太郎の「竜馬が行く」が良かったです。でも、最近は現代小説しか読まず、時代小説から遠ざかっていました。あることが縁でこの小説に出会い、久しぶりに時代小説を読んでみて、楽しくて夢中になり、昔感じたワクワク感が蘇ってきました(笑)。

 「梟の城」は2〜3年前に中井貴一の主演で映画化されたので、見た方もあるかもしれません。 おおざっぱな筋は次のようです。 時は豊臣秀吉の晩年(後少しで死ぬ)、朝鮮への出兵や淀君に世継ぎの秀頼が生まれた頃の話です。 どんな政権でもそうですが、政権末期になると腐敗し、狂気じみた行いが目につき、新しい時代を求める声が広がります。特に朝鮮出兵はその極みでした。このまま秀吉が生きていたら、さらに大きな苦難がやってくる。そんな時代背景の元にこの小説は描かれています。

 主人公は伊賀の最強の忍者、葛籠重蔵です。彼は何者かによって秀吉の暗殺を依頼されます。彼を取り巻く複雑な人間関係、忍者としての使命感と甲賀忍者小萩との恋に揺れる心。果たして彼は秀吉を暗殺することできるでしょうか?そして重蔵の運命と恋の行方は……。

 忍者の世界は面白いですね。私の子供の頃は、貸本の時代でした。皆さんはイメージわきますか?駄菓子屋にハードカバーの漫画本があって、ビデオのレンタルのように安い値段で貸してくれました。小学生の私が何冊も借りて読めたのですから、安かったことは確かです。そんな漫画本の中心が時代劇、特に剣豪伝や忍者ものが多かった。それを夢中になって読んでいた記憶が蘇ってきました。しばらくの間、時代小説にはまりそうです。

 

 

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