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<h17.5.11>

イチロウの夢

  今、時めく大リーガーのイチロウが小学校6年生の時に書いて作文です。有名な作文だから、知っている方も多いと思います。その時はお許しをください。

卒業文集 「僕の夢」  6年3組 鈴木一朗

ボクの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学や高校で全国大会へ出て活躍しなければいけません。活躍するのには、練習が必要です。

ボクは三歳から練習をはじめています。三歳から七歳までは、365日中、360日は、激しい練習をやっています。だから、1週間中、友達と遊べる時間は5〜6時間の間です。そんなに練習しているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は中日ドラゴンか、西武ライオンズ」が夢です。ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。ボクが自信あるのは、投手と打撃だけです。去年の夏、ボク達は全国大会へいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン投手と確信できるほどです。打撃では県大会、4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通じた打撃は、五割八分三厘でした。そして、ボクたちは、1年間、負け知らず野球ができました。だから、この調子でこれからもがんばります。そして、ボクが一流の選手になって、試合になって試合に出れるようになったら、お世話になった人に招待券をくばって、応援してもらうのが夢の一つです。ともかく、一番の夢はプロ野球選手になる事です。-------------------------------------------------------------------------

 この作文の中にイチローの成功が秘密が書かれています。まずは、<並はずれた努力>です。作文にあるように、365日中、360日激しい練習をやっていて、一週間の内友達を遊べる時間は5時間から6時間の間だったというのですから、小学生としては信じられない努力です。

 また、プロ入りが決定後、いい気になって努力を惜しむ選手が多い中で、イチローはプロ入りが決まってからが勝負だと言い切り、練習に励んだそうです。

 次は、<明確な目標>です。 イチローが小学校の頃から学校から帰宅するとバッティングセンターに通っていたのは有名な話です。また、暇さえあれば父が投げ出す白球を打ち込み、練習の虫に徹してきました。 その涙ぐましい努力を支えたのは、いづれプロ野球に入団し、一流の選手になるという、夢と希望でした。

 最後は<逆境や試練に負けない強さ>です。あのイチローにも不遇の時代はありました。入団後は2軍で首位打者を獲得しながらも、1軍首脳陣と野球の考え方が合わず当時豪腕の名をほしいままにしていた野茂英雄投手からプロ初本塁打を放ったその日に2軍降格を言い渡されています。その後、失意のうちに2軍生活を余儀なくされていたが、来るべき一軍での活躍を夢みて、2軍打撃コーチと二人三脚で"振り子打法"を考案していました。

 そして、ついに日のあたる時が1994年、オリックスの監督になった仰木彬はイチローの天才的な打撃センスを見抜くと、登録名を鈴木から「イチロー」に変更させて1軍の2番バッターに抜擢します。

 そこからのイチローは皆さんの知っている通りの大活躍。逆境に耐え、それでも努力を続けたことで、大輪の花を咲かせました。

 

 

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