日々の思い

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ミリオンダラーベイビー

 貧しさから抜け出すために、31歳ながらプロボクサーを目指す女性と、その夢の実現のために必死で支える2人の中年男性。3人とも深い傷を持っていました。果たして、彼女の夢はかなえられたのか?彼らの傷は癒されたのか?

 笑えて、スカッとして、最後にじんわりと涙、そんな映画でした。

 ボクシング映画といえば私は「ロッキー」を真っ先に思い浮かべますが、この映画は単なるボクシング映画ではありません。ボクシングを通して、深遠なる人生を語っています。(もっとも、名作「ロッキー」も私は単なるボクシング映画ではない深いものを感じますが……(笑)。)では、どこが単なるボクシング映画と違うのか?そう問われてもそれは言えません。言えばこの映画を見る楽しみが半減するから……。だから、今から書くこともネタバレしないように、ものすごく慎重に書いています。(本当は書きたいこと一杯あるけど、我慢、我慢……。)

 この映画昨年度のアカデミー賞の主要4部門を取りました。作品賞、監督賞(クリントイーストウッド)、主演女優賞(ヒラリースワンク)、助演男優賞(モーガンフリーマン)です。この時の本命がデカプリオの「アビエイター」です。アビエイターしか見ることができなかった時は、どうしてこの作品がアカデミー賞をとれなかったのか?オスカーの審査員は変わり者が多いなんて思っていましたが、今回この映画を見て、その意味がはっきりとわかりました。

 ボクシングシーンは、迫力があって、スカッとします。マギー(ヒラリースワンク)のKOシーンは最高で、思わず拳に力が入ります。自分が強くなったような錯覚に陥ります(笑)。ボクシングファンが多いのもわかる気がします。

 マギー役のヒラリースワンクは、ボクサーになりきっています。あの体型を短期間で作り上げたのですから、凄い努力と根性、ハリウッド魂を感じます。クリントイーストウッドとモーガンフリーマンももちろんうまいです。特に、感情を抑えに抑えて演じていた、モーガンフリーマンは秀逸です。これ以上は言えないだけに苦しい(笑)。

 これから先、名作として語り継がれていく作品でしょう。ぜひ、ご覧になってください。私の超お奨めです。

 

 

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