日々の思い

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<h17.6.15>

高村光太郎 「道程」

 私の好きな高村光太郎の詩を一つ。

 道程(これを童貞と勘違いして一人で顔を赤らめていた時きがあります。私にも純情な時がありました。)

僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る

ああ、自然よ 父よ

僕を一人立ちにさせた広大な父よ

僕から目を離さないで守る事をせよ

常に父の気迫を僕に充たせよ

この遠い道程のため

この遠い道程のため

 

 ここで言う「道」とはなんのことでしょうか?もちろん単なる道路ではありません(笑)。私は、人の生きる道だと考えます。

 論語の中に「朝に道を聞かば 夕べに死すとも可なり」があります。(朝とかいて<あした>と読みます)この言葉の意味が分かるまで、変な文章だと思っていました。でも、この道が「悟り」とか「生きる意味」だと分かってから、大好きになりました。

 人間何のために生きているのか、何のために生まれてきたのか?それを知るのが、悟りなんでしょう。神が自分を作ったのは、きっと目的があるはずです。できれば、それを知って死にたいですね。

 

 

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