日々の思い
<h17.12.9> |
女の一代記 |
第一夜「瀬戸内寂聴」 「瀬戸内寂聴」を宮沢りえが演じました。作家は自分の羽を抜いて、機を織る夕鶴のようなものですね。自分の私生活を全てさらけだす。私は瀬戸内晴美の小説は、軽いポルノ小説を読むような感じで中学生から高校生の時に読んでいました。 あの時代は今のように、自由に色っぽい雑誌や本が買える時代ではないから、文学の中にそんな欲求を満たしていた気がします(笑)。今考える何でと思うのですが、吉行淳之介の「砂の上の植物群」や「驟雨」等をエロ本代わりに読んでいました。この間、懐かしさも手伝って、驟雨をもう一度読みましたが、よく理解できました。ようやく、あの小説のサイズに自分が合ってきたのでしょう。でも、思春期のその時は、濡れ場シーンだけが欲しくて読んでいたのでしょう(笑)。 |