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<h17.7.17>

宇宙戦争 トムクルーズ LD

  今日<宇宙戦争>を見てきました。主演トムクルーズ、監督スピルバーグの話題の映画です。映画は一人一人が批評家であり、人それぞれに好みがあります。だから、面白いわけです。

 この映画を見て、どうも私は映画については、何事によらず、ストーリーの中に何かためになるもの感動するもの、役にたつものを求めるきらいがあることがわかりました。

 パニック映画の好きな人にはお勧めです。建物や道路などの破壊シーンは、ものすごい迫力です。スリル満点で、ハラハラドキドキの連続、上映時間の2時間はアッという間の出来事です。ストーリーは単純そのもの、地球の侵略を企てる宇宙人との戦いです。でも、そこに現代アメリカの複雑な親子関係が入ってくるそんな感じです。私的にはちょっと……でした(笑)。でも、面白かったですよ。

 映画はそのくらいにして、トムクルーズのお話です。彼は学習障害(LD)だそうです。(以下の文面はいろいろなHPを使って書きました。)

 学習障害(LD)とは、LD=Learning Dyslexia=ラーニングディスレクシア=学習障害=発達性読字障害=読み書き障害 のことです。この分野の先進国アメリカでは、全学童の10〜15%以上がLDだと言われているそうです。最近、日本の教育現場でも注目を集めています。

 この《学習障害》は計算が出来るのに字が書けないとか字が書けるのに読む事が出来ないといったように知能は普通だけど、ある一つの能力だけが欠落してしまう障害の事です。

 トムクルーズは機会あるごとに、同じ障害を持った人を勇気づけるために、「私は失読症です」と告白をしています。

 彼が失読症と診断されたのは7歳の時で、その症状は、一生懸命文章を読んでも、読み終わった後、ほとんど何も記憶に残らないというものでした。そのため彼は、文字を読んで内容を理解する事ができず、台本は他人に読んでもらったり、テープに吹き込んでもらって、耳から覚えているそうです。

 この宇宙戦争を始め、数々の名作は、学習障害を克服し、膨大なセリフを覚えた彼の努力の上に成り立っていたなんて、想像もできませんでした。

 彼と同じ障害を持った有名人には、モーツアルト、ニュートン、エジソン、アインシュタイン坂本龍馬がいるそうです。いわゆる天才ばかりです。

 トム・クルーズは、文字を読んで内容を理解することはできないけど、耳からセリフを覚えることは天才的な能力を発揮しているわけです。そう言えば、坂本竜馬も<竜馬が行く>の中に古今の難しい書物、例えば論語とか、オランダの法律書などを人が読んでいるものを聞いただけで、だいたいの内容を理解したそうです。オランダ語を全く知らない竜馬がです。これを考えると、学習障害は能力の欠如ではなく、それを補ってあまりある能力をその人に与えているのかもしれません。それを、努力で花咲かせた人が天才として世に出たのでしょう。

 

 

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