日々の思い
<h17.7.23> |
月齢と名前 |
月は29.5日の周期で地球を回っています。月の全く見えない状態を<朔>と言い、満月のことを<望(ぼう)>と言います。つまり、朔→望→朔の満ち欠けの周期が29.5日なわけです。 月の形を知るのに、月齢という表現を使います。すなわち、朔(新月)の月齢は0,上弦の月は7.4,望(満月)は14.8,下弦の月は22.2となり,29.5で再び朔,すなわち0になります。 朔にはさかのぼるという意味があり、三日月が見えてから、朔があったことが分かることから朔の字が当てられました。この字に日を付けて朔日(ついたち)と読みます。これが転じて、「ものごとの始まり」の意味をもつそうです。だから、縁起が良い言葉なんですね。 新月(新月)月齢0頃 英語の「New Moon」から新月(しんげつ)と名付けられた。 繊月(せんげつ)月齢2頃 二日月(ふつかづき)とも言う。 三日月(みかづき)月齢3頃 初月(ういづき)・若月(わかづき)・眉月(まゆづき)など呼ばれる。 上弦の月(じょうげんのつき)月齢7頃 夕方の空にかかる姿を弓の形になぞらえると、弦を張った側(欠けぎわの側)が上に見えるからこの名前。 十三夜月(じゅうさんやづき)月齢13 頃 古来、満月に次いで美しい月とされた。 小望月(こもちづき)月齢14頃 満月(望月)の前夜。 満月(まんげつ)月齢15頃 望月(もちづき)・十五夜(じゅうごや)とも呼ばれる。満月も英語の「Full Moon」から。 十六夜(いざよい)月齢16頃 不知夜月(いざよいづき)ともいう。不知夜月は一晩中月が出ているので「夜を知らない」との意味。 立待月(たちまちづき)月齢17頃 月の出を「立って待つうちに月が出る」くらい早く出る月。 居待月(いまちづき)月齢18頃 居は「座る」の意味で、立って待つには長すぎるので「座って月の出を待つ月」。 寝待月(ねまちづき)月齢19頃 横になって待たないとならないくらい月の出は遅い。 更待月(ふけまちづき)月齢20頃 夜更けに昇るのでこの名前。 下弦の月(かげんのつき)月齢23頃 月を弓に見立てての名前。 有明月(ありあけづき)月齢26日頃 夜明けの空(有明の空)に昇る月。 三十日月(みそかづき)月齢30頃 30日なので「みそか」。月末を「晦日(みそか)」というのはこのため。 月の名前を知ると、月を見る楽しみが出てきます。所で、月の名前に<待>という字がたくさん使われています。<立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)、更待月(ふけまちづき)>のようにこのネーミング自身が日本的だと感じます。 |