日々の思い
<h17.8.21> |
金子みすず展(1) |
ほぼ開展と同時に行ったのですが、すごい人でした。50代、60代の女性が大半で、私など中年のおじさんは肩身の狭い思いでした(笑)。同じような経験をしたのが、東京の銀座にあった頃の相田みつを記念館を訪れた時。 私はこの二人似ているような気がしてなりません。力強さの相田みつをと柔らかさの金子みすず。男性と女性の違い、表現の手法の違いはあっても、疲れた心をいたわり癒してくれます。元気づけてくれて、がんばろうという気持ちにさせてくれます。 彼女の詩を一つ一つ読んで行ったので、結構時間がかかってしまいました。彼女の日記に書かれた詩を拡大して展示してあり、活字とは違って、直接彼女にふれたようで、感動もひとしおです。でも、どうしてあんなにやさしい目で物事を見ることができるのでしょうか?それは、彼女の心が純粋なため。弱いものの視点で優しく見つめています。 大漁 朝焼け小焼けだ 大漁だ。 おおば鰯の 大漁だ。
浜はまつりの ようだけど 海のなかでは 何万の 鰯のとむらい するだろう。
お魚
海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、 牛はまき場でかわれてる、 こいもお池でふをもらう。
けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずら一つしないのに こうしてわたしに食べられる。
ほんとう魚はかわいそう。
一つ一つの詩が、けがれた私の心を洗ってくれるようです。 |