日々の思い

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<h18.1.14>

下流社会(2)


 私の世代は団塊の世代。ハングリーで、より豊かな生活、より向上した自分をめざしてきました。

 バイトから始めたら、正社員、そして主任、係長……と、出世をすることで、給料を上げ、生活のレベルを上げてきました。もちろん、全てそれで人間が幸せになれるなどと短絡的には思ってはいませんがが、それにしてもやはり彼らの考え方はおかしいし、寂しい。それが団塊ジュニアに多いのだから複雑な気持ちです。

 もう一人、20代でビックになりたいという夢を持って東京に出てきた青年の話。

 彼は三つのバイトを交代でやっているそうです。それは、飽きるという理由から(笑)。

 バイト先で、ドーナッツを食べるのが、その日の唯一の食事とか。狭いアパートで、インスタントラーメンを作った鍋で食べている姿も板についています。

 15万くらいのバイトで、それ以上は働きたくない。バイト以外は、部屋で漫画とゲーム三昧の生活。彼女が欲しいかの質問に、「彼女は欲しいけど、お金がかからなければ」という彼。

 売れない芸人の苦労話は、腐るほどあります。それはいつかビックになって、有名になりたいという夢のためです。

 それが、最近のお笑い芸人をめざす若者の中には、「お笑いは好きだから、それで有名にはなりたいが、売れすぎるのは困る」という発想をする人がいるとか……。

 この発想がわからないと、ゲストのお笑い芸人が言っていました。この発言そのものが、「下流社会」を象徴していますね(笑)。

 

 

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