日々の思い

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<h18.5.11>

国家の品格


  この本は、数学者が書いた国家論で今ベストセラー(200万部)、興味はあったけど、買ってまでと思っていました。

 5日の朝、スーパーモーニング「小泉政権5年の罪」という報道番組で、彼のインタビューがあり興味深く聞いていました。

 小泉政権になってからの5年は欧米追随でこのまま行くと日本は滅びる。特に<市場原理主義>は日本の美しい慣習である、「人を思いやる心」をないがしろにして弱者の立場を忘れたものである。この悪しき流れを元に戻すには、<武士道の精神>に立ち返ることが必要。武士道の中にある、日本人の美徳、謙虚、名誉、勇気、正義、そしてなにより、人を思いやる心を取り戻すこと。

 彼の規制緩和論の否定の是非は別にして、一番共感したのは、教育の大切さです。英語教育よりも、国語教育が大事だと指摘していました。

 全ての基本は国語力、「博士の愛した数式」でも、問題を解く前に、問題を声に出して読ませることをさせていました。そのリズム感を大切にしたためですが、どちらにしろ、問題の意味が理解できなければ解答は出ません。

 国語力をつけることで、本を読む、映画を理解する。そして、人の話がわかるわけです。それが人を思いやる心の育成につながっていきます。

 

 

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