日々の思い

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<h18.5.28>

続ローマの休日


 私は、講談社の週刊「20世紀シネマ館」をとっていました。別冊も入れると60巻(一週に一巻)になります。その記念すべき第一巻に<ローマの休日>がのっています。

 また、今では角川の月刊「世界名作シネマ全集」をとっています。こちらは全24巻で、その2巻目が<麗しのオードリー>です。

 その中にいろいろ面白い話が出ているのですが、特に私の興味を引いたエピソードを紹介します。

<img src="http://www7a.biglobe.ne.jp/~sekisan/syasin/ro-ma2.jpg">

上の写真は、嘘つきがその口の中に手を入れると噛みちぎられると言い伝えのある「真実の口」での場面です。この映画を一度でも見た方は覚えていますよね(笑)。

 グレゴリー・ペックが、そのいわれを話し、腕をたわむれにいれると、抜けなくなります。それをみたヘップバーンが、恐怖の叫び声を上げる。でも、それはいつわりで、隠していた腕を出した彼に安心と怒りを込めた彼女が抱きつくというシーンでした。

 実はこれは、ペックのアドリブで監督の指示したことではなかったそうです。だから、彼女の反応は演技ではなかったわけです。そう言われてみると、あの時の叫び声や安堵の表情は自然でみごとでした。

 ロバートワイラー監督は、完全主義で何度も取り直しをするそうですが、唯一この場面だけ、取り直しがなかったそうです。

<img src="http://www7a.biglobe.ne.jp/~sekisan/syasin/ro-ma1.jpg">

 

 

 

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