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村上ファンド事件(2)


 150億もの金を2ヶ月足らずで儲ける。これはどう考えてもおかしい世界です。サラリーマンが一生かかって稼ぐお金は、せいぜい1〜2億円です。

 人間の金銭感覚というものは、どんどんマヒしていくもので、彼も最初にファンドを立ち上げた時は、きっと100万もうけても興奮していたと思います。

 でも、だんだん会社が大きくなり、出資者が多くなるといつしか1億、10億、100億ともうけなくてはならなくなり、それと同時に多少のもうけでは喜びが得られなくなります。不幸な人です(笑)。

 私などは、小遣いが5千円増えたら天にも昇る気持ちですが、億という金は大きすぎて実感がわきません(笑)。何事も、ほどほどにすることが肝心。欲望は際限がなく、お金だけでは満足ができないとしたら、どこかで<足ることを知る>心が必要ですね。

 村上氏の発言、<お金を儲けて何が悪い。><自分は、あまりにももうけすぎたから嫌われた>

 これは、自分だけ、自分に関係のある者だけが儲かれば良いという考え方です。株の世界はよく知りませんが、株の売買で150億を短期間でもうけるとすると、それに応じて損をしている人がいるはずですよね?お金の損失だけでなく、そのことで精神的にも苦しんだ人がいるはずです。その人たちのことを少しは考えたのでしょうか?

 東京地検特捜部長の就任時の談話がよく出てきます。<額に汗して働く人がバカをみない社会にしたい。>まさしく、今回の逮捕劇はその言葉を裏付けたもの。ぜひ、これからも正義の味方として頑張ってほしいものです。

 

 

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