日々の思い

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<h18.12.7>

海辺のカフカ
 
 海辺のカフカの中に、ナカタさんという不思議な人が出てきます。猫と話したり、魚やヒルを降らせることができる、超能力の持ち主です。ほのぼのとした人の良いおじいさんで、彼の話が出てくるとホッとさせられます(笑)。

 また、その小説の中に次のような興味深い話が出ていたので、紹介します。

 プラトンの「饗宴」に出てくるアリストパネスの話しによれば、大昔の神話の世界には三種類の人間がいたそうです。昔の世界は男と女ではなく、男男と男女と女女によって成立していた。つまり、今の2人分の素材でひとりの人間ができていたんだ。それでみんな満足して、こともなく暮らしていた。ところが神様が刃物を使って全員を半分に割ってしまった。綺麗にまっぷたつに。その結果、世の中は男と女だけになり、人々はあるべき残りの半身を求めて、右往左往しながら人生を送るようになった。

 私の今まで知っている話は、人間の力を恐れた神が、男と女を分離した、そのため人間は自分の分身を求めてさまようようになったそんな話です。

 今回の<海辺のカフカ>で新しかったのは、男男と女女の存在です。これはホモとレズの由来、その正当性の証明でした(笑)。私は女性しか生理的に受け付けないから、遠い先祖は男女だったのでしょう(笑)。
 

 

 

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