日々の思い

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石田三成
 
 今、池波正太郎の『真田太平記』を読んでいます。丁度、関ヶ原の戦いが始まる頃で、全体の真ん中あたりです。

 西軍の代表が石田三成ですが、彼はあまり好かれていません。 彼のイメージは、官僚的という言葉がよく似合います。官僚的とは、冷たくて、理屈っぽい、頭の良さをひけらかして人をバカにする。そんな印象がついて回ります。でも、彼は多少はその傾向があったとして、それ以上に、「義」を尊び、領国の仕置きをしっかりとやる名君だと、この本で知りました。

 彼の「三献茶」の逸話は有名です。長浜城主だった秀吉が、鷹狩りの帰りに口が渇き、お寺によって茶を所望した。その時寺にいた、幼き日の三成が、最初は、冷えたお茶を一杯入ったものが、次に、やや温かいお茶を半分くらい、最後に、熱いお茶を少しだけ出したという話です。

 人間の心理とか行動を読むことができる、ほんとうに頭の良い人だとわかります。戦いが終わり、国が治まった後に、力を存分に発揮できるタイプ。ちょっと生まれてくるのが早かったかな(笑)?
 

 

 

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