日々の思い

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 <h18.9.9>

残暑
 
  暦の上では秋ですが、まだまだ夏の余韻を強く引きずっています。涼しくなってもう秋だなあ〜と感慨に耽っていると昨日のような暑くて蒸し暑い日が来ます。

 一般的にはこのことを残暑といいますが、俳句では残暑以外に<秋暑し>とか<秋の暑さ>というそうです。一度涼しくなって秋だと思ったのに、また暑くなるのを秋暑しとは言い得て妙ですね(笑)。今日のNHK俳句(朝8時から教育放送)で知りました。

 残暑とは立秋(8月8日頃)を過ぎてからの暑さのことですが、まだまだ暑い日が続く。でも、<残暑>なんだから、もう少しの辛抱で涼しくなる、だから頑張ろう。

 先人は、そんな言葉の持つ力で、自分を励まし、この時期を乗り切って来ました。同じように、立春(2月4日頃)を過ぎての寒さのことを余寒といいますが、もうじき春で、寒さも終わりということをうまく表現しています。

 このように、クーラーやストーブのなかった時代を、言葉のもつイメージで、なぐさめ、頑張って過ごしてきました。日本人の持つ、繊細でやさしい配慮ですね。
 

 

 

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