日々の思い

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<h18.9.13>

生き甲斐
 
 先週の土日に二つのDVDを見ました。「サイダーハウスルール」と「アバウト・ア・ボーイ」です。それが偶然、同じような主題(生き甲斐)の映画だったので一人ほくそ笑んでいました(笑)。

 サイダーハウスルールは、映画館で5年ばかり前に見たのですが、新鮮で色あせていなくて、改めて良い作品だと思いました。

 ジョン・アービングの原作の映画化ですが、彼の作品はどれも、波瀾万丈の人生を描いています。

 孤児院で生まれ育ち、その世界しか知らないホーマー(ドビー・マグワイア)が、外の世界に旅立ち、自分の生きる意味を知るという物語です。

 そこには、サイダーハウス(ミカン農園)での生活、友達の彼女(シャーリーズ・セロン)との恋など、予想外の出来事が次々と起こります。

 それを淡々と静かに描くという手法が、かえって見る側の心に浸みてきました。それは、ニューイングランドののどかな風景とそれを象徴するような映画音楽によってなされました。俳優、特にドビー・マグワイアの抑え気味の演技も良かったと思います。

 私は再度見返して見て、これはやはり名作だと思いました。監督はあの「ギルバート・グレイブ」のラッセ・ハルストレムです。まだの方は、ぜひ、一度ご覧ください。

 この映画の主題は<自分の生きる意味とは、自分を真に必要としてくれる人の待つ場所で暮らすこと>このことだと思います。つまり生き甲斐です。

 すでにそこにいても、人間は長く同じ場所にいるとわからなくなるもの。外に出て、いろいろ体験をする中でわかってくるものです。<幸せの青い鳥>と同じですね。
 

 もう一つの作品
「アバウト・ア・ボーイ」はヒュー・グランドが主演の作品です。

 ウィル(ヒュー・グランド)は38歳の独身。今はやりの「結婚しない男」。

 親の遺産のおかげで仕事もせずに独身生活を楽しんでいます。全ては自由で自分の思うまま、自己完結型の今の生活が超気に入っています。永遠に続けたいと思っていた。

 恋も適度に楽しんでいたけど、シングルマザーが自分の気楽な恋の相手には最適と、自分には息子がいると嘘をつきます。それによって、気楽な独身生活を脅かすような存在マーカス少年と知り合いになります。

 少年とつき合う中で、ウィルは自分に欠けていたものにだんだんと気づき、少しずつ変わって行きます。

 中年で自己中のちょっとさえない役、これをさわやかに演じられるのはヒュー・グランドだから……(笑)。

 自分に欠けていたものとは、<自分を必要とする人>。それに囲まれて生活をすること
(今まではうっとうしいと避けてきたこと)が充実した人生をいきることだと気がつきます。
 

 

 

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