日々の思い

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<h18.9.18>

僕たちの戦争

 昨日の夜、テレビドラマの<僕たちの戦争>をみました。昭和19年の太平洋戦争真っ只中の海軍士官の青年と現代の今時の青年とがタイムスリップするという物語です。

 原作が<明日の記憶>の荻原浩です。主演が森山未来、彼は若手の俳優として人気もあり、世界の中心で愛をさけぶの映画で朔太郎を演じていました。今回は時代を変えての二役ですが、非常にうまく演じていました。良いドラマでした。

 昭和19年の彼は、回天に乗る運命になります。回天とは神風特攻隊の海軍版で人間魚雷です。敵の船に体当たりをして自爆をします。前に進むことだけで、後ろには戻れません。

 回天と言えば、<出口のない海>が封切られます。原作が<半落ち>の横山秀夫ですから、期待できます。主演は、市川海老蔵です。最初から悲しい映画とわかっているのは、大の苦手の朔太郎ですから、見るかどうか今の所わかりません。でも、<俺たちの大和>は見たのですから、その時の気分で見るかもしれません(笑)。


 自爆と言えば、9.11の国際貿易センタービルの飛行機テロを思いだします。今でもその時の映像が目に焼き付いています。<事実は小説より奇なり>と言いますが、映画のシーンを超えた現実でした。

 その時の消防士に活躍を描いた映画が封切られます。<ワールド・トレード・センター>(ニコラス・ケイジの主演です)

 また、今のローマ法王が、イスラム教の<ジハード(聖戦)>を批判したと言うことで、イスラムの世界から大きな非難の声が上がり、ローマ法王も謝罪をしたことが話題になっています。

 このジハードにおける自爆テロは、まさしく日本軍が行った、神風特攻隊や回天と同じ事です。

 どうして、自分が死ぬとわかっているのに、飛行機で突っこんで行くのか、理解ができなかったのですが、このドラマで少しはわかった気がします。

 それは、そういう状況になると、人間はやらざるを得なくなる。自分の意志は戦争反対で、死ぬのは絶対嫌だと思っていても、それができなくなるのが戦争である。そんなことがこの映画で言いたかったのかな?と思いました。

 また、現代から昭和19年に行った主人公の青年の口を借りて、<人間は怒ったり、笑ったり、泣いたり恋をしたりする。嫌なやつがいれば、良いやつもいる。それは、いつの時代でも同じである。>つまり、あの時の青年達が、今の青年と違って喜んで国のために死んでいったのではない。複雑な思いを持って生きていたと言いたかったのでしょう。
 

 

 

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