日々の思い

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<h19.2.25>

時間の速さ

 楽しい時は、時が早く経ち、嫌な時は時の経つのが遅く感じられる。これは、誰でも経験をすることですが、もう一つ、年と共に時間の経つのが早く感じるということがあります。まさに、年と共に時間の経過は加速度的な速さになって行きます。そんなことを常々思っていたら、

 <あるがまま行く>(日野原重明著)の中にこのことを的確に言い当てた文章がありましたので、紹介します。

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 19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの心理学者ピエール・ジャネは、年齢によって時のたつ速さがちがうように感じることに着目をしました。

 そして、「人生のある時期の一定時間の心理的な長さは、その人の暦年齢に反比例する」という説を唱えました。10歳の子供が感じる「一年」は60歳の人にとっては六分の一の「二ヶ月」に過ぎない、というものです。
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 小学校の頃の一日の長かったこと、それは、一日が今の十日分にあたっているのですから納得です(笑)。では、なぜ子供の頃は時間が長く感じるのか?それについては次のように書いてあります。

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 人は子供であればあるほど、一日に起きる事柄が目新しく、興味あるもので溢れています。だから、生活が充実しています。何かに熱中しているその瞬間はあっという間に過ぎますが、後から振り返ると長い長い「時」であります。
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 これまた、納得です。何もかもが新鮮で、新しく感じるこれは<少年の心>です。
我々熟年が限りある時間を、長く、充実したものにするには<少年の心>をもって、新しいことに挑戦することですね。
 

 

 

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