日々の思い

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<h19.12.19>

人の一生は……。

 『人の人生は重荷を負って遠き道を行くが如し、いそぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
心にのぞみおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒は敵と思え。
勝つ事ばかり知って負くる事を知らざれば、害、その身に至る。
己を責めて人を責むるな。
及ばざるは過ぎたるより勝れり。
慶長八年正月十五日 −家康−』 

これは有名な徳川家康の言葉ですが、
『人の人生は重荷を負って遠き道を行くが如し、いそぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。』までが、
この年になると特に味わい深いですね。

人生は苦であり、苦しいのが当たり前、
だからこそ、ちょっとしたことが喜びに感じられる。
この苦しい人生を乗り越えるには、より苦しい人のことや、
自分が今までに経験した苦しみを考え、最悪を覚悟すること。

人生は楽しみのためにあるとの、私の持論とは逆のようですが、
これまた人生の奥義ですね。

こんな気持ちになったのは、冬の雨のせいかな?(笑)。
冬の雨は、積極的な心が失われ、気持ちが消極的になってきます。

冬の雨 縮む心も たのしけれ
冬の雨 少し心の 縮みおり

 

 

 

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