日々の思い

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<h19.7.28>

生きていた愛

少し前、中日新聞の朝刊に<生きていた愛>という投稿記事がありました。私は気がつかなかったのですが、他のサークルのカキコで知りすぐに新聞を探して読んで見ました。

感動的で、すばらしい内容だったので、紹介したいと思い、全文をそのまま掲載します。

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中日新聞 朝刊2007年7月20日(金)

<生きていた愛>
 妻の認知症は三年前に比べ急速に症状が進行し、要介護4の認定を受け老人保健施設でお世話になっています。 私は毎日のように施設に赴き、歩行練習や食事の介護をしています。先日、汗を流しながら施設について所、妻は今では不自由になった左手で私の汗をふこうとしながら、突然私に『暑かったのね。じいちゃんが、数えきれないほど好き』といったのです。驚いた私も同じ気持ちだと言って、細くなった手を握りしめました。

 いつもは理解できない独り言や訳のわからない話をしますので、本人の気持ちを刺激しないように、私も意味のわからないまま同調していますが、今回だけは思いもかけぬ優しい言葉に胸の詰まる思いでした。

 いくら尽くしても、現代の医学では正常に戻ることのできないむなしい毎日の中、わが子の顔さえ分からず自分の意思表示もままならぬ重度の妻が、思ったことを精いっぱい振り絞り告げてくれた愛に、熱い思いを感じました。

 何年かぶりの感動と、明日からの励みを与えてくれたことに感謝し、妻の症状がこれ以上悪化しないよう心から祈っています。
 

 

 

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