日々の思い

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<h19.9.10>

彼岸花

 昨日の日曜日の午後、近くにある
矢勝川の彼岸花を見てきました。
(車で15分くらい)
彼岸花の時期には早すぎるのは、十分承知の上です(笑)。
それは、次の句会(15日)の季語が
曼珠沙華(彼岸花)だったからです。

 矢勝川の彼岸花は有名で
半田市の岩滑(やなべ)地区、
新美南吉記念館の近くにあります。
住民の努力によって、今までは100万本の彼岸花の
球根が植えてあるそうです。

 私は3年ばかり前の最盛期に行っていたので、
どのような状態であるかは、想像できますが、
詳細を忘れてしまったので、今回句を作るにあたって
その時のことを思いだすために行って来ました。

 本来なら矢勝川の川縁に、真っ赤な絨毯が引き詰められるのですが、
やはり、時期が相当早く、2〜3本つぼみを見つけただけでした。
でも、川の堤は綺麗に草が刈られ、後は彼岸花がでて来るのを待つのみ
といった感じでした。

 綺麗に草が刈られていた堤の、どこかに彼岸花の葉はないかと
必死で探しましたがありません。
つぼみのある花を見ても、茎だけで葉はありません。

 後で、ネットで調べてみたら、花は9月の下旬から10月まで咲き、
花が散ってから、葉が出て、夏までには散ってしまうそうです。
花と葉が同時に見ることができない珍しい花だそうで、
韓国では「相思華」と言っているそうです。
(花は葉を、葉は花を思う)

 日曜日の午後は、暑くて日差しも強かったのですが、
空の高さと、風の柔らかさに秋を感じました。

 その後に、新美南吉記念館(入場料210円)に寄って
新美南吉のことを学んできました。
(南吉記念館は何度も行っていますが
すぐに忘れてしまいます。)

 彼は1913年に愛知県半田市の岩滑に生まれました。
童話作家で、<西の賢治東の南吉>と言われています。

 彼の代表作は、「ごん狐」ですが、
彼が17才の時の作品と聞いて、改めて驚いています。
(ごん狐の中に、彼岸花が出てきます)
その他の作品に「手袋買いに」とか「おじいさんのランプ」などがあり、
私の好きな作品です。
 貧乏と病気に苦しみ、
これから日を見るという時に、
咽頭結核で29才と7ヶ月の若さでなくなっています。

 矢勝川の彼岸花は、9月の下旬から10月の始めが見頃、
見終わったら、ぜひ南吉記念館で、
新美南吉の勉強をして行ってください(笑)。

 

 

 

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