日々の思い

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春風亭小朝

 3月3日(月)6時半から約2時間
半田市福祉文化会館で春風亭小朝の独演会に行ってきました。
会場は1200人程度の収容ですがほぼ満席でした。
3500円也の先着順の指定席、少し買うのが遅くなって
前から26列目で、それほど悪い席ではないけど、
顔ははっきりと見えなかった(もっとも老眼のせいもあるが)が、
でも落語を聞くには丁度良い場所だったと思います。

 私は小朝がテレビに出てきた時からの大ファンです。
おそらくテレビに出だしたのは、真打ちになった25才頃で、
今は55才ですから、かれこれ30年らいのファンになるわけです。

 彼の落語は、軽やかさが持ち味、その軽妙な語り口と切れが好きです。
落語家の甲乙は、導入(枕)の巧みさにあり、
本題の古典落語へどうつなげるか?客を引っ張っていくかが、
それが腕の見せ所です。

 最近の偽装問題や食の安全(赤福、ミートホープ、餃子)等
時事せいの高いもの、関心の高いものを扱っていました。
きっと、新聞やニュースからネタを仕入れていると思いますが、
その努力は大変なもので、芸は日々精進ですね。

 50分と40分の2高座でしたが、
楽しくて面白くて、あっという間の時間でした。
そして、多くの人に長い時間、
話を聞かせることの巧みさは勉強になります。

 それは、力が抜けていること。それによって客を緊張させません。
人を笑わせることで、最も大事なことで、それゆえ人は安心して笑えます。

 小朝の独演会でしたが、飛び入りのような形で、
2代目林家喜久蔵がでてきました。
笑点を見ている人はこの辺の事情はわかりますよね、
彼の落語はなかなか良かったけど、
小朝を見た後では…………。

 落語に入るまでの枕に大きな差があった。
彼は間違いをするのではないか?そんな緊張感が
見る側にありました。これから先の精進に期待したいです。
 

 

 

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