日々の思い

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<h20.5.16>

春の俳句あれこれ

 半田の山車は有名ですが、
春祭りは、各地区ごとに山車を引いて行われます。
花火とは夏のものだと思っていたら、
どこかの地区の春祭りを知らせる打ち上げ花火が、
ジムの窓越しに見えて、そのあざやかさに見入ってしまいました。
そこで、一句。

 ガラス越し音添へて見る春花火

 私の家のすぐそばには、小さな川が流れていて
その両側に見事な桜並木があります。
その桜並木で、春の一日桜祭りがあり、
そのために一ヶ月くらい前から雪洞が置かれています。
桜が散り、祭りが終わっても雪洞だけが
春の闇の中に残されていて、その姿が淋しく、
かつ、春の闇を一層深く感じさせます。
そこで一句。

 置き去りにされし雪洞春の闇

 元の職場の同僚であった、二つ下の友が
膵臓癌で亡くなって、約2年が経ちました。
その友の住んでいる地区の春祭りに、
偶然車で通りかかったら、彼の奥さんと娘さんがいました。
ああ、お祭りにでられるようになったのかと
思ったら感慨深く、なぜはほっとしました。
そこで、一句。

 なき友の妻子を見たり春祭り

 春になったらとたんに目が早く覚めます。
これは、胎内時計の調整がうまく行っていないためなんでしょう。
あまり早く起きると仕事が辛いので、
いつも起きる時間まで、ふとんの中であれこれ考えて
時間をつぶしています。
昔の恋の話を思いだすこともありますが、
最近の私はもっぱら俳句を作っています。
そこで一句。
句に遊び 時やりすごす 春の床
 

 

 

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