日々の思い

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小説 山桜

 しばらく前に映画<山桜>を見ました。
なかなか見応えのある映画で、今でも印象に強く残っています。
映画を見た直後から、山桜の原作を読んでみたいと思っていましたが、
ようやくその決心がつき、文庫本を買ってきました(*^_^*)。

 <時雨みち>という短編集の中の一編で、
たった24ページの小品です。
物語はあっさり、すっきりと描かれていて、
それをあのような映画にしたのですから、
監督の力、俳優の力は、すごいなあと思いました。

 シンプルな文章の奥に隠れたものを創造力で掘り起こし、
膨らませていく。
さらにそれが原作のイメージと合っているのですから
凄いことだと思います。
まあ、短編の中にそれをさせるようなものがあるわけで、
藤沢周平の深さかもしれません。

 私は藤沢周平の小説は初体験ですが、
映画は好きで、メジャーなものはほとんど見ています。
<たそがれ清平衛><隠剣鬼の爪><蝉しぐれ><武士の一分>……。

 映画を見た後だと、小説は俳優の顔や状況を
映画のままで文章が読めるから、理解がしやすく、
早く読めるけど、その分面白みは半減します。
やはり、原作を読んで、自分のイメージを作り、
それによって映画との違いを確かめていくのが、
朔太郎の好みみたいです(*^_^*)。
 

 

 

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