日々の思い
<h20.8.4> |
小説 山桜 |
しばらく前に映画<山桜>を見ました。 なかなか見応えのある映画で、今でも印象に強く残っています。 映画を見た直後から、山桜の原作を読んでみたいと思っていましたが、 ようやくその決心がつき、文庫本を買ってきました(*^_^*)。 <時雨みち>という短編集の中の一編で、 たった24ページの小品です。 物語はあっさり、すっきりと描かれていて、 それをあのような映画にしたのですから、 監督の力、俳優の力は、すごいなあと思いました。 シンプルな文章の奥に隠れたものを創造力で掘り起こし、 膨らませていく。 さらにそれが原作のイメージと合っているのですから 凄いことだと思います。 まあ、短編の中にそれをさせるようなものがあるわけで、 藤沢周平の深さかもしれません。 私は藤沢周平の小説は初体験ですが、 映画は好きで、メジャーなものはほとんど見ています。 <たそがれ清平衛><隠剣鬼の爪><蝉しぐれ><武士の一分>……。 映画を見た後だと、小説は俳優の顔や状況を 映画のままで文章が読めるから、理解がしやすく、 早く読めるけど、その分面白みは半減します。 やはり、原作を読んで、自分のイメージを作り、 それによって映画との違いを確かめていくのが、 朔太郎の好みみたいです(*^_^*)。 |