日々の思い

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<h20.9.30>

矢勝川の彼岸花 

 ここ3〜4年、毎年のように行っていますが、
今年は満開が早いような気がします。

 9月27日(土)朝7時30分に家をでて、
20分くらいで岩滑(やなべ)の南吉記念館に着きました。
大混雑を想定して、早朝に出かけて行きましたが、
すべりこみセーフでした。
後30分遅れていたら、
駐車場を探してうろうろしなければなりませんでした。
これが地元の強みですね。
外からここに来られる方は、車ではなくて、
知多半田駅からのシャトルバスが便利だと思います。

 矢勝川の川に沿うように、満開の彼岸花が咲いていました。
南吉記念館から川まで5分くらい歩き、
そこから遊歩道が2q(歩いて約30分)ほど、
赤い布のような彼岸花が続いていました。
今までは混雑をさけて、時期外れにきていましたので、
これほど見事に咲いているのを見たのは初めてです。
来年からは、休みの早朝に行くことにします(*^_^*)。

 白い彼岸花がときたまありましたが、
アクセントになっていいですね。
また、日陰のものは枯れていましたが、その色が
盛りの花と合わさり、濃淡をかもし出していて
深い味わいがありました。
私もそんな老人になりたいものです(^o^)。

 ボランティアガイドの話を立ち聞きしましたが、
その中で、矢勝川は現在200万本の彼岸花が咲いているそうです。
そして、彼岸花は日陰ほど先に咲くのは、日陰の方が寒いからだそうです。
また、矢勝川は半田市と阿久比町との境で、
今は半田側しか彼岸花はありませが、阿久比側も植える計画があるそうです。
一番はじめに植えたのは、小栗大三氏で、
亡き戦友の慰霊のためでしたが、地元の人に支持され
広がっていったそうです。

 ここ岩滑は新美南吉のごん狐のふるさとであり、
その作品の中に兵十の母親の葬列のシーンがあり、
そこに彼岸花が咲いていたことから、
今では観光の名所となっています。

 そこで一句。

 堂々と 茎まっすぐや 彼岸花
 曼珠沙華 空の蒼さを 深めけり
 違ふとは 個性と白き 曼珠沙華

 新美南吉は、1913年に愛知県半田市の岩滑に生まれました。
童話作家で、<西の賢治東の南吉>と言われています。

 彼の代表作は、「ごん狐」ですが、
彼が17才の時の作品と聞いて、改めて驚いています。
(ごん狐の中に、彼岸花が出てきます)
その他の作品に「手袋買いに」とか「おじいさんのランプ」などがあり、
私の好きな作品です。

 南吉の養家に白い彼岸花
 

 

 

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