日々の思い
<h21.3.2> |
蔵の街半田 |
酢が日本へ伝わったのは5世紀頃、 酒づくりの技術とともに中国から渡ってきました。 江戸時代から半田は良質なわき水が出る土地で、 酒やしょう油などの醸造が盛んで、 さらに、海運業の発達と共に発展して、 江戸時代には灘につぐ酒の名産地でした。 その酒造りで大量に出る酒粕に目をつけたのが、 ミツカン創業者の初代中野又左衛門で、 それまでの米ではなく酒粕を原料にした「粕酢」の醸造に成功しました。 この粕酢は、飴色の深い色合いと芳ばしい風味から、 江戸で人気を博し始めていた「にぎりずし」によく合い、 全国へと広がっていきました。 今の寿司ブームの源を作ったわけで、 半田の酢がなければ、回転寿司もなかったわけです(*^_^*)。 博物館酢の里は、このミツカン酢が経営する酢の博物館です。 半田運河沿いにはミツカン酢の蔵が並び、 古い時代の面影を色濃く残しています。 ここでは、1940年に黒澤明監督の『姿三四郎』の撮影が行われ、 その記念碑が建っています。 酢の倉に 群れて寂しき 野水仙 |