日々の思い

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蔵の街半田
 酢が日本へ伝わったのは5世紀頃、
酒づくりの技術とともに中国から渡ってきました。

 江戸時代から半田は良質なわき水が出る土地で、
酒やしょう油などの醸造が盛んで、
さらに、海運業の発達と共に発展して、
江戸時代には灘につぐ酒の名産地でした。

 その酒造りで大量に出る酒粕に目をつけたのが、
ミツカン創業者の初代中野又左衛門で、
それまでの米ではなく酒粕を原料にした「粕酢」の醸造に成功しました。
この粕酢は、飴色の深い色合いと芳ばしい風味から、
江戸で人気を博し始めていた「にぎりずし」によく合い、
全国へと広がっていきました。

 今の寿司ブームの源を作ったわけで、
半田の酢がなければ、回転寿司もなかったわけです(*^_^*)。

 博物館酢の里は、このミツカン酢が経営する酢の博物館です。
半田運河沿いにはミツカン酢の蔵が並び、
古い時代の面影を色濃く残しています。
ここでは、1940年に黒澤明監督の『姿三四郎』の撮影が行われ、
その記念碑が建っています。

酢の倉に 群れて寂しき 野水仙

 

 

 

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