日々の思い

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天才

 米国テキサス州で開かれた
「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で
全盲のピアニスト辻井伸行さん(20)が優勝しました。

 昨日の、みのもんた<朝ズバ!>で、
そのことが詳しく報じられていました。

 生まれた時から全盲の息子の将来を悲観した父親は、
何か才能でもあればという気持ちもあったのでしょうか?
おもちゃのピアノを買い与えました。
そのピアノで、突然2歳の時に母の歌う<ジングルベル>を
何の練習もせずにひいたそうです。

 東京都在住の彼は、現在は上野学園大(東京都)
音楽学部3年に在学中ですが、
4歳からピアノ教師のレッスンを受け、
最年少の7歳で全日本盲学生音楽コンクール
(現ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)のピアノの部門で優勝。
05年にはワルシャワ(ポーランド)で開かれた
第15回ショパン国際ピアノコンクールで批評家賞を受賞しました。

 その後の努力は並大抵のものではなかったでしょう。
父親が一日10時間練習をしていたと言っていましたが、
イチロウと同じような努力が、天分を花開かせたのでしょう。
音楽評論家が、彼は指に目がついていると言っていたことが
印象深く残っています。

 天才とは我々凡人には計り知れないものでありますが、
皆さんは、自分の人生の中で天才と関わったことがありますか?
私は二人の天才に会いました。
といっても、辻井さんやイチロウほどではないですが、
自分中では、凄い人物で天才だと思いました。

 一人は、中学の時の友人でした。
中学2年生の時に、本屋につき合ったくれと言われ、
何を買うかと思ったら、アダムスミスの「国富論」でした(*^_^*)。
その後、彼は東大へ進学し、東海銀行に就職をしますが、
新人研修の時に飛行機事故で亡くなりました。

 もう一人は、プロの速記士です。
私が速記をやっていたのは大学生の時ですが、
彼はその時は中学生で、分速350字の話を速記で書いていました。
それはどの位のスピードかと言いますと、
NHKのラジオでニュースを読むアナウンサーのスピードが
大体、分速320字ですから、その速さのすごさが想像つくと思います。
彼はそのスピード以上を難なくこなしていました。
その当時一日10時間程度練習をして、
速記士をめざしていた私は、ようやく分速280字でした(^^;)。
 

 

 

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