日々の思い

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<h21.6.13>

告白

 本年度の本屋大賞である、湊かなえの告白を読みました。
本屋大賞とは、全国の本屋の店員さんが、
今一番売りたい本を投票し集計したもので、
いわばプロの目から見た、
お薦め本のベストテンといった所でしょうか(*^_^*)?
この大賞を過去に受賞した作品に
<博士の愛した数式>等があります。
 
 中学校の女教師が自分の娘を、
担任をしているクラスの生徒によって殺されます。
その真相と復讐の物語ですが、
少年犯罪、いじめ、家族の在り方と、今日的な重い題材扱っています。

 この作品のように、色々な角度から事件のことを触れて、
真相をあぶり出して行く手法は、
宮部みゆきの「理由」とか、桐野夏生の「柔らかな頬」
映画だと黒澤監督の「羅生門」がそうですね。
同じ事件を違った人から描くと、
同じ事件が全く違ったものに見えてくるから不思議です。

 4時間程度で読めると友達から聞きましたが、
私は本を読むのが遅いので、
それほど早くは読めなかったですが、
次がどうしても読みたくなり内容は、
さすが本屋大賞だと思いました。
おかげさまで、2〜3日の間、
本に夢中になり楽しむことができました。

 この本を読んで、改めて
物事を多面的に見ることの大切さを学びました。
今、日本郵政の西川社長の再任問題で揺れていますが、
どちらかというと、鳩山総務相サイドばかりの報道がされていますので、
反対側の意見も報道してほしいものです。
そうすると、この事件も違った姿が見えてきて、
どちらが正しいのかの、
判断を自分の中でつけることができると思います。
 

 

 

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