日々の思い

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<h21.10.18>

自殺

 音楽家の加藤和彦氏が昨日(17日)に自殺しました。
原因は今の所分かりませんが、
自殺をほのめかす遺書があったそうですから、たしかでしょう。

 享年62歳、59歳の私にとって同じ時代を生きてきた
等身大の大スターでした。
私はフォーククルセダーズの
大ファンで、そのデビュー曲である
<帰ってきたヨッパライ>は彼の作曲で、
280万枚を越える大ヒットとなりました。
それは1967年のことですから、今から42年前です。

♪おらは死んじまっただ
……
♪天国良いとこ一度はおいで
酒はうまいし、ねいちゃんはきれいだ♪

 解散後は主に作曲家として活躍し
その代表曲に、<あの素晴らしい愛をもう一度>や
<イムジン川>があります。

 昨日は名古屋で太宰治原作の『ヴィヨンの妻』という
映画を見てきました。
この映画は太宰治自身を題材にしたもので、
そこに心中がでてきたので、
その余韻覚めやらずで帰ってきて、
このニュースをネットで聞いたので、余計びっくりしました。

 太宰治と加藤和彦、ジャンルは違っても共に天才。
才能のある人は才能ゆえの苦しみがあり、
世に出て認められた者は、それを維持していく事の辛さがあるのでしょう。

 夏目漱石の句に
<菫(スミレ)ほどな 小さき人に 生まれたし>がありますが、
負け惜しみでなく、小さき人に生まれてきた
自分の幸せをしみじみと感じました。

 

 

 

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